白ニキビと赤ニキビの症状の違い
”白ニキビ”と”赤ニキビ”という名前の違いを知っている時点で、両症状が違うということは知っていると思います。
両症状の違いをしっかりと押さえて、より適切な対処方法を選べるようになると、今までとは比べものにならないくらい早く治すことができるようになりますよ。
白ニキビは毛穴に皮脂が詰まっただけの状態で、まだ炎症も起こしていません。
一方で、赤ニキビは毛穴の中で皮脂をエサとしてアクネ菌が繁殖して炎症を起こした状態です。
よく間違えられるのは膿がたまった黄ニキビですが、黄ニキビは赤ニキビが悪化することでできるさらに症状が発展した状態です。
白ニキビ→(黒ニキビ)→赤ニキビ→黄ニキビという順番で悪化していきます。
白ニキビと赤ニキビの見た目の違いを画像で確認したい場合には、こちらの記事を参考にしてみてください。
「白ニキビの画像を公開!勘違いしやすいから要チェックです!」
効く薬や治し方の違い
白ニキビと赤ニキビの違いを知っておくことはとても大切です。
効く薬や有効成分にも違いが出てくるからです。
まず白ニキビですが、毛穴にコメドができた状態にすぎません。
なので古い角質汚れを落とす”角質剥離作用”を持った薬や有効成分がよく効きます。
たとえばアダパレンという有効成分が配合されたディフェリンゲル、エピデュオや、過酸化ベンゾイルという有効成分が配合されたベピオゲル、デュアック配合ゲルが効く薬として挙げられます。
基礎化粧品でいえば、洗顔料がその役割を果たします。中でも、ピーリング作用を持った洗顔石鹸が毛穴汚れを落とす強い作用を持っています。
一方で赤ニキビに効く薬は、”抗炎症作用”や”抗菌作用”を持っていて、炎症を鎮めてアクネ菌を殺菌できる有効成分が配合されたものです。
赤ニキビに効く薬は市販でも処方薬でもたくさんありますが、たとえば上記でも登場したベピオゲルは抗菌作用も持っているし、デュアック配合ゲルに配合されているクリンダマイシンという有効成分も抗菌作用を持っています。
基礎化粧品で言えば、グリチルリチン酸ジカリウムが抗炎症作用を持った有効成分として大人ニキビケアの定番です。トラネキサム酸も有名です。
他にも漢方成分の紫根エキスが抗菌作用を持っていたり、ダマスクローズ、オウバクエキスなども抗菌作用を持っています。
またどくだみエキスは抗炎症作用と抗菌作用の両方を持っていて、赤ニキビの原因にしっかり働きかける有効成分となっています。
気をつけたいのは、
①白ニキビにしか効かない薬を赤ニキビに使ってしまわないこと。
(ディフェリンゲル、エピデュオなど。)
②赤ニキビにも効く薬を白ニキビだけしかないのに使わないこと。
(ベピオゲル、デュアック配合ゲル、抗生物質など。)
③赤ニキビがあるのに抗菌作用を持つ有効成分が入っていない化粧品を使うことです。
症状に対して適切に届く治療薬と化粧品を選ぶことで、肌に負担をかけることなくスムーズに白ニキビも赤ニキビも解消していきましょう。
基礎化粧品なら両症状をしっかり予防できるものも多いので、まずは予防だけは間違えないようにできれば、後は薬を使って治していくだけなのでラクですよ。
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